今年も花粉の飛散量は多く、また長期化しそうといわれています。
皆さんは花粉症対策、どうされていますか?
毎年重い症状とたたかっている人も、最近急に目や鼻がむずむずしてきた人も
すこしでも症状をやわらげてこのつらい時期をのりきれますように。


チェック花粉情報・対策・花粉症の治療
★チェック花粉情報
今年の春のスギ・ヒノキ科花粉の飛散は、昨年ほどではないものの、
過去10年の平均値より多く、場所によっては最大で1.8倍になる、と予測して いる。
花粉症の種類
イネ科花粉症 家畜の肥料として欠かせないイネ科の牧草カモガヤが原因となっている。
 日本では4〜6月頃、北海道と東北地方で見られる。コレは、お米をとるために作っているイネではなく、牧草や芝草として、日本へ導入された外来種が原因。外来種は在来種に比べ、花粉飛散が多いのだ。空き地や、道ばたで繁殖し広がった。
ブタクサ花粉症 1900年頃から注目されている。アメリカでは5〜15%の人が、かかっていると言われる。
 日本では9〜10月頃おこる。キク科の多年草ブタクサは「マッカーサーの置き土産」と呼ばれ、帰化植物として日本に入ってきた当初、多くの人が悩まされた。しかし土地開発による空き地の激減などで、花粉飛散数の増加もほとんどなくなり、発症率も低くなった。ブタクサ花粉症の人は、バナナやキウイなどを食べると、口のまわりや、のどがかゆくなったり、目が腫れるなどの食物アレルギーも多い。覚えのある人は、ぜひ注意したい。
スギ花粉症 我が国固有の植物・スギの花粉を原因とする、つまり日本にしかないスギ花粉症も、なんと世界三大花粉症にランク・イン! 1〜4月にかけて猛威をふるう。花粉症の約8割の原因が「スギ」。日本の花粉症と言えば、スギといってもよいくらいなのだ。
ヒノキ花粉症 スギの次に有名になってしまったヒノキ花粉症。ヒノキの花粉はスギ花粉と似ているため、重複してかかりやすい。しかもスギのピークに続いて起こるため、かかると春の苦し〜い時期が更に長くなってしまう。
カバノキ科花粉症  2〜5月頃に花粉が飛散するカバノキ科には、シラカバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ、ハシバミ、クマシデなどアレルギーを起こしやすいものがある
ブナ科花粉症 もともと日本には多くあったブナ科には、ブナ、コナラ、シイノキ、クリ、マテバシイなどがある。しかしブナ科の植物はスギ、ヒノキの植林で減少したため、比較的少なくなった。
キク科花粉症 有名なキク科の花粉症はブタクサだが、それ以外にも花粉症を起こすものがある。8〜10月頃で、ヨモギやクワモドキなど。
職業性花粉症 野菜や果物の専門的な栽培で起こる花粉症。モモ、ナシ、ブドウ、イチゴ、トウモロコシなどが確認されている。
 

★対策
 
★接触を避ける

●髪の毛は花粉の「溜まり場」と化すので、長い場合は縛る。
短い人も、できればつば付きの帽子をかぶる。できるだけ花粉がつきにくい、
つるつるした素材を選ぶ。家に入る前には、帽子の花粉をしっかり落とす。
外出後は、なるべく早く洗髪しよう。

●メガネ(サングラス)などを着用。花粉症用のゴーグルタイプや、
サイドにカバーのついたものにすると、花粉との接触を激減できる。

●マスクは、市販の通常のものでは花粉を通してしまうので、できれば花粉症用マスクを使用。使ったら必ず、洗ったり、はたいたりする。
花粉を落とさないまま、再び使っては意味がない。 しかも「コレ、高かったから…」といって、
長期間使い続けない。マスクの効果をアップさせるには、中に湿らせたガーゼをはさむと良い。

●飛散時には、できるだけ外出せず、花粉が皮膚につくのを防ぐ。
出かけるときも、「ナマ足」などの露出は避けよう!洋服も、毛羽だったものより、
化学繊維や綿で表面がツルっとしたものを!静電気防止スプレーをするのも有効。

★食べ物で体質改善 ●原則的に身体を温めてくれるものを食べる。
穀類・豆類(もち米・とうもろこし・みそ・豆腐)、芋類(ジャガイモ・さつまいも)、野菜類(ダイコン・ニンジン・タマネギ・カボチャ)、果物類(栗・ナツメ・レイシ)など。

●アレルギーを抑えるαリノレン酸が含まれる野菜や海草類を多く摂る。
シソが良いとされるのは、このαリノレン酸が多く含まれるためでもある。

●一時ブームとなったリノール酸の油は、血管の透過性を高め、鼻炎などを起こしやすくするのでなるべく避ける。

●青魚に含まれるEPA(エリコサペンタエンサン)は、免疫のはたらきを正常化してくれるので、アジ・イワシなどを食べる。

●ジュース類などのペットボトル系飲料は、身体を冷やすので、なるべく避ける。飲むならお茶を。お茶(日本茶・中国茶・紅茶)がんや動脈硬化、インフルエンザにも効くと言われるお茶。ラットを使った実験では、お茶の中のカテキンやカフェインにより、レルギー症状が抑えられたという報告がされている。人間への効果としてはまだ研究中だが、緑茶にはビタミンCも含まれるので、1日10杯以上は飲みたい甜茶(てんちゃ)中国で「風邪に効く」として処方され、飲まれている甘いお茶だが、日本では薬としては認可されていない。しかし最近「花粉症に効く」と人気が高く、ガムやキャンディー・お茶などの「嗜好品」として出回っている。注意したいのは、甜葉の中にもいくつか種類があるということ。抗アレルギー有効成分が含まれているのは、バラ科の甜茶のみという説もある。ハーブティー
「エルダーフラワー」は西洋では「インフルエンザ特効薬」とも呼ばれるほど、炎症に効く。くしゃみ、鼻水、眼のかゆみ、頭痛などを抑える。更に「ローズヒップ」をブレンドすると、より効果的。ローズヒップは、炎症で失われるビタミンCを豊富に含む。そして、粘膜や毛細血管の炎症を鎮めてくれる。
★環境を整える ●花粉を家に持ち込まないよう、家族全員で協力していこう!家に入る前、玄関の外で洋服・髪などをよく払い、花粉を落とす。眼には見えないが、必ず花粉はついている。

●洗濯物や布団は、よく叩き、掃除機もかけると良い。特に朝9時から午後3時が、
花粉飛散の多い時間帯なので、そのときはなるべく、外に干さない。

●おウチの中をクリーンに!こまめに掃除。できればじゅうたんを取り除きフローリングに。床掃除は、花粉を舞いあげる掃除機よりも、濡れ雑巾の方が理想的。掃除機を使うときには、ホースをつけ足して長くし、本体は外に出しながら使う。風の強い日は、窓を開けない。空気清浄器も活躍させる。
★民間療法 ●アロマテラピー
いわゆる「西洋薬」の歴史が100年。しかしヨーロッパでは、それ以前、何千年に渡ってのハーブ・薬草の歴史があった。古来からの知恵を是非上手に取り入れたいもの。
ハーブには以下の3つの働きが認められている。
生理作用: 自律神経や免疫システム、ホルモン分泌のバランスを向上
心理作用: ストレスの軽減や、リラックス効果
抗菌作用: 空気の浄化

●ユーカリ、ペパーミント
心理作用と抗菌作用がある。
マスクの中のガーセに1〜2滴たらしての装着すると、
鼻づまりなどの炎症が楽になる。空気を浄化させるためには、アロマポットなど使用する。

●ラベンダー
生理作用と心理作用がある。
お風呂に数滴たらし、蒸気を吸い込みながら、 
ゆっくりと時間をかけて身体を温める。

●ローマンカモミール
心理作用がある。
マッサージオイルにまぜ、優しくマッサージ。 
ハーブティーとして飲むのも良い。


●プロポリス
キャンディーなどが多く出回っているが、より花粉症対策としては、蒸気に加え吸入したり、鼻に直接塗るなどで使用する。プロポリスは、ミツバチの体内から作り出され、幼虫をウイルスや細菌などから守るため、巣に塗り付けられている物質で、巣の中をほぼ無菌状態に保てる抗菌作用があると言われている。

●ポリフェノール
ワインやチョコレート、更にシソなどにも含まれるポリフェノール。抗アレルギー作用を持ち、免疫機能を正常化すると言われている。

●アガリクス茸などのきのこ類
アレルギー疾患についての効果が確認されている。
がんもアレルギーも、方向は違うが、同じ免疫系の病気。
きのこ類に含まれるβ-Dグルカンが、免疫機能の正常化にはたらく。特に、ブラジルのある山地に自生するアガリクス茸は、β-Dグルカンの含有量が多いということで話題になった。しかし、高価な輸入きのこも良いが、日本に自生する身近なきのこにも含まれている。β-Dグルカンは、少量でも常に続けて摂取することが大切なので、身近なもので摂ってはどうだろうか?


★花粉症の治療
(薬・手術で症状の緩和)
★くしゃみ・鼻水・かゆみに!抗ヒスタミン薬 くしゃみ、鼻水、かゆみなどのひどいときは、一般に抗ヒスタミン薬を用いて症状を抑える。
そもそも、くしゃみや鼻水は、肥満細胞から出た科学伝達物質のヒスタミンなどが末梢神経に近づき「花粉が来た」ことを知らせ、それが脳に伝わって、初めてが出るもの。そこで、抗ヒスタミン薬はヒスタミンに先回りして末梢神経に密着し、ヒスタミンが近づくのをジャマする。こうなると「花粉が来た」との信号が脳にいかないので、脳からも、くしゃみ、鼻水を出す命令が出ないというようになる。速効性はあるが、鼻づまりと重度の症状には、あまり効果が期待できない。
★アイテムと使用方法副作用 鼻炎薬(内服薬)や点鼻薬、点眼薬など色々な種類がある。抗ヒスタミン薬は、速効性に優れていることから、くしゃみ、鼻水、かゆみなどで、生活に支障があり、鎮静化させたいときに使うことが多い。しかし副作用を考えると、基本的には、抗アレルギー薬を服用し、その「お助け係」として時々、点鼻薬、目薬などで用いるようにしたい。内服用の抗アレルギー薬の中に、既に抗ヒスタミンが含まれているものもあるので、更に抗ヒスタミンの点鼻薬、目薬を使用しても大丈夫か聞いておこう。
★副作用 ●一般的な副作用として、ボーっとしたり、とても眠くなる、ダルい、口が乾く、胃腸の具合が悪くなるなどがある。特に以下の場合、 注意が必要なので、専門や担当の医師・薬剤師に相談しよう。

●車などの運転や、危険な作業をするとき抗ヒスタミン薬で、眠気やダルさをハッキリ自覚する人は、20〜30%程度しかいないと言われている。残りは「なんともない」と本人は言うのだが、実は意識していないだけで運動機能などに影響が現れている。「うっかりミス」が多くなるのだ。最近は、眠気などの副作用が、ごく少ない抗ヒスタミン薬も開発された。しかし特に、自分の使う薬がそうしたタイプかどうか確実でない場合は、運転や危険な作業前に服用しないこと!


●重症な、肝臓疾患や心臓疾患
ある種の抗ヒスタミン薬服用により、不整脈の副作用が起こることがある。 
欧米では、死亡者も出た。100万分の1という低確率だが日本国内でも17件発生している。

●前立腺肥大の人
抗ヒスタミン薬の尿閉という副作用で、尿が出にくくなるので、前立腺肥大の人は「たかが鼻や目の薬」と考えず、担当医にきちんと相談しよう。

●緑内障・ドライアイの人
一般的な副作用で「口の乾き」というのがあるが、これは粘液分泌の減少が起こったことによる。抗ヒスタミン薬の目薬を、長期間連続して使っていると、眼でも同様に涙液減少し、ドライアイが悪化する。目薬だけでなく内服でも、やはり長期間使用すると、抗コリン作用というので、瞳孔が少し大きくなる。すると緑内障の人は、発作が起きてしまう。

●水虫の人
アゾール系の抗真菌薬を用いている場合、重い副作用が起こることもあるので、注意が必要だ。

★抗アレルギー薬

●働きと効果
☆肥満細胞の中でヒスタミンなどの科学伝達物質が作られるのを阻害。
☆できてしまったヒスタミンが肥満細胞から放出されるのを阻害
☆それでも出てきた場合、ヒスタミンが末梢神経に近づくのを阻害
☆酸性抗アレルギー薬(ヒスタミンの放出を抑える)
☆塩基性抗アレルギー薬(放出を抑える+放出してしまったヒスタミンを、抑制する)

●アイテムと使用方法副作用
内服薬の他、鼻や眼がツライとき局所的に使う点鼻薬と点眼薬もある。抗アレルギー薬の使用で一番肝心なのが、まず、早く専門医を訪ね、粉が飛び始める2週間ぐらい前から、予防的に服用し始め、花粉が飛ばなくなるまで飲み続けるということだ。飲み始めた薬が吸収され、鼻や眼の肥満細胞に十分作用するには時間がかかり、効果が現れるまで2週間は必要だ。その後、効果はだんだん高まっていき、花粉飛散数のピーク時にはキツイ状況になるのを抑えられる。たとえ発症しても、軽くすみやすい
実際、スギ花粉の飛散が始まってから飲み始めた人では、70%が「軽くなった」というのに対し、早めに飲み始めた人では、83%に効果があったというデータもある。

●副作用
抗アレルギー薬が花粉症対策の一番の薬にあげられている理由は、比較的副作用が少なく安全性が高いということからきている。長期間服用すると胃腸・肝障害などが
起こることもあるが、特に花粉症の場合は、長くても3〜4ヵ月の期間限定の服用なので、ほとんど副作用はないと言われている。ただし注意したいのは、抗ヒスタミン作用をあわせ持つ抗アレルギー薬(塩基性抗アレルギー薬)の場合、抗ヒスタミン剤と同様の副作用が出ることもある。処方された薬がどんなタイプなのか聞いておくと良いだろう。

★ステロイド剤★ ●働きと効果
異物を認識し、それを追い出す免疫機能そのものを抑制するので、激しい花粉症でも劇的に症状が抑えられる。くしゃみ、鼻水などの他、アレルギー全般の症状を抑えることができる。特に炎症を抑える力が強いので、一番治りにくい鼻づまりに効く。使い始めて3日以内に効果が現われる。しかしステロイド剤を使用している間は、鼻水や涙で外に出されていた他のアレルギー物質も身体にフリーパスで侵入する。いくら効くからといって、ステロイド剤で抑えることばかりしていると、他のアレルギーを併発する可能性もある。

●アイテムと使用方法副作用
花粉症で「もう、どうにも生活できない」という、ひどい症状のときに内服薬や注射で使用され、実際劇的に効く。しかし、長い間使うと副作用が出やすいため、基本的には、なるべく使わない。最後の「頼みの綱」として、とっておこう。そのためにも、症状が軽いうちに抗アレルギー薬で対処しておく。あるいは、内服や注射ではなく、なるべくステロイド点鼻薬・点眼薬で局所的に使用する。これならば、身体の中に吸収されにくく、されたとしてもすぐに分解されるため、効力が強い割に、全身的な副作用は、ほとんどない。

●副作用
ステロイド剤は、短い期間で量を少なく使うのであれば、安全な薬だが、下のような副作用には要注意!使う量や期間が問題なのだ。きちんと医師の指導を受け、正しい使い方をすることで、副作用を回避できる。
よくある副作用
 ・胃腸障害(悪化すると胃潰瘍、十二指腸潰瘍に)
ときどき起こりうる副作用
 ・顔などのむくみ
 ・高血圧、心不全、糖尿病など生活習慣病の悪化
 ・皮膚、髪の毛などが、弱くなるなどのトラブル
 ・ウイルス、細菌などの感染が増加
長期間の使用で起こる副作用
 ・眼圧の上昇、緑内障
 ・精神的な不安定
 ・頭痛、めまい

★漢方薬 花粉症などのアレルギーは、ハッキリした原因が分かっていない。
これに対し西洋医学は、現われた症状を、とにかく抑えることを目的とした対症療法の薬を
発展させてきた。一方、東洋医学の漢方薬がめざすのは、まず病気の原因を身体の変調に求め、それに対する一種の原因療法である。したがって、花粉飛散の期間だけ処方するのではなく、じっくり治していく。
 ただし全部が全部、効くわけではない。西洋薬は、もう全部止めて漢方だけで治す!
 など極端なことをしても、悪化してしまうケースの方が多い。信頼できる漢方の専門医にキチンと診断を受け西洋薬との折り合いをつけながら改善していこう。
西洋薬と併用する場合は、漢方薬が全身に対するものであれば、西洋薬は局所的なものだけにするなど、服用がかぶらないように気をつけたい。

●種類
☆小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
身体を温める。発汗をうながす。せきを止め、痛みを和らげるなどのはたらきがある。鼻水、くしゃみ、鼻炎などの症状に効く。重くて長い花粉症に。半年にわたる、長期の服用が必要な場合もあり。 主に20〜30歳代の、体力が充実し、栄養も十分なタイプ向き。

☆葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせいきゅうしんい)
鼻づまりで眠れないなどに効果的。首から肩にかけて筋肉のコリがあり、鼻水に多少粘りがあるような症状をもち、やや体力のある人向き。

☆麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
主に中高年の、やせ型で血色もすぐれず、寒気を感じる体力の弱っている人向き。麻黄による覚醒作用があるので、抗ヒスタミン薬のように眠くならない。

●副作用
漢方というと「副作用がない」と思いがちだが、漢方薬も選び方や使い方によっては、危ないこともある。風邪などで処方されることの多い「小柴胡湯」などは、肝臓疾患の患者に肝機能改善の目的で投与されたところ、死亡8例をふくむ、肺炎に至るきわめて重い副作用を起こしている。「漢方を使ってみようかな…」と思ったら、「漢方なら副作用は、まったくない」などという宣伝だけで押し通す薬局や医師には十分注意し、よく見きわめながら、相談できる専門家を探すことから始めよう!

★レーザー手術

●対象:鼻水、鼻づまり
●行い方:鼻の粘膜をやんわりと焼く
●治療費:1996年4月から、この治療法は健康保険が適応になったため、両鼻で1万円程度。
●良い点:日帰りでき、時間も1回5〜20分間で、出血や痛みもない。70〜80%の効果子供にも手術できる。
●注意点:手術後約1週間は、粘膜を焼いたことに対する生体反応のため、粘膜が膨れ、かえって鼻閉が強くなり、鼻づまりが起きる。しかしその後には、アレルギー反応の起きにくい粘膜が再生され、解消する。
●施術:飛散前。飛散が始まり、発症してからでは、手術が受けられないこともある。
●効果:1〜2年経つと、もとの粘膜に再生し、効果が薄れてくることがある。その場合、再照射をすればほとんど大丈夫だ。

★減感作療法 ●ほとんどが「薬で症状を抑える」という方法しかとっていない。今のところ、根治のための積極的な方法は、減感作療法と呼ばれる、あまり一般的ではない免疫療法しかない。

●治療方法
これは花粉症(アレルギー症状)を引き起こす原因となっているスギ花粉などの抗原(アレルゲン)エキスを、長い時間をかけて少しずつ注射し、身体を徐々に慣れさせアレルギーが起こらない体質に変えていく治療方法。
人間の「体質」そのものを、スギ花粉に過剰に反応しないようにするのだ。

●効果
かつては約50%だった効果も、さまざまな改良を経て、現在75%以上にまで高まっている。治療に使う抗原の副作用も、かなり改善されてきている。今後、注目の治療方法だ。減感作療法は成功すれば、それ以降は薬を使わなくてすむようになる素晴らしい成果が得られる。
特に女性の場合、将来の妊娠・出産時の薬の副作用のことを考えると、おススメしたい治療だ。にも関わらず一般化しないのには、以下のような理由があると思われる
☆かなりの根気が必要
3年という長期間、しかも始めは週に1〜2回の注射を続けるには、患者も相当、頑張らなくてはならない。根治する前に途中で止めないで済むよう、治療期間が短くできるような改善が求められる。
☆医師・病院が限定される
治療が長期にわたることを考えると、患者の通いやすさなどが大きな問題となる。しかし現在、実際に減感作療法を行っている病院や医師はまだ少なく、「どこの病院でも受けられる」という治療ではない。

 
 


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