旅行日:2026年3月4日/情報確認:2026年9月26日
前編では、旧市街からタンロン遺跡を通り、ホーチミン廟のあるバーディン広場まで歩きました。午後は西湖のほとりへ。湖沿いを歩き、クアンタン寺に寄ってからロンビエンの宿へ向かいます。そこで終わるつもりが、橋と市場を見に再び外へ。最後はGrabアプリのフードデリバリーで頼んだカエル鍋に、想定外の落とし穴がありました。
旅の計画書に書いていた西湖、クアンタン寺、ロンビエン橋、ドンスアン市場、そして「カエルを食べる」。この日は思いのほか回収できました。ただし、計画どおりになったのは場所までです。
西湖とチュックバック湖の間を歩く
ホーチミン廟の周辺を離れて西湖の南東側へ。湖畔の公園で飲み物を買い、一休みしました。近くにはカフェがあり、岸辺で釣りをする人もいます。官庁街の広場から歩いてきたばかりなのに、ここでは人の過ごし方ががらりと変わりました。

水辺に沿って進むと、対岸に建物が連なって見えます。湖上にはチャンクオック寺の姿もありましたが、この日は中へは入らず、外から眺めて通過。西湖とチュックバック湖を分ける道路を渡ってみると、景色はのんびりしていても車やバイクの交通量は相当なものです。対岸で折り返そうとした際は、信号のない大きな交差点を渡るのに難儀しました。湖畔の散歩とはいえ、道路を横切る場面は油断できません。
帰りはチュックバック湖側にも目を向けて歩きます。飲食店が集まる一角を通り、出発地点に近づくと、Highlands Coffeeとスワンボートの乗り場が見えました。水辺でくつろぐ人のすぐ脇を車が流れていく。この近さも、この日の西湖で覚えている光景です。

クアンタン寺から、海鮮店の焼きそばへ
湖を離れ、近くのクアンタン寺(鎮武観)へ。ハノイを守る寺の一つとされる場所です。入口でチケットを買って入ると、交通量の多い道路のそばとは思えない、こぢんまりした空間でした。お供えや線香を扱うところがあり、熱心に祈る人もいます。私は観光で立ち寄っただけですが、ここを普段から訪ねる人にとっての場所でもあるのだと感じました。

そこからロンビエンの宿へ徒歩で向かいます。まだ昼を食べていなかったので、途中の「Ốc Dì Tú」という店へ。席についてから貝やカタツムリなどの海鮮を扱う店だと分かりました。そこで私が頼んだのは焼きそば。出てきたのはペヤングを思わせるような麺で、乾燥ニンニクと葉物が効いていて、これがおいしい。看板の海鮮ではなく焼きそばを食べて満足して帰る、少し変な昼食になりました。
道中にはココナッツや果物の飲み物を売る店があり、目移りしながら歩きました。交通が入り乱れるところでは、歩いているニワトリが車にひかれないか気になるほど。高架の下をくぐって細い路地に入ると、この日の宿に着きます。

14時ごろ、ロンビエンの宿にチェックイン
泊まったのはロンビエン橋に近い「Hanoi La Cascada House & Travel」。14時ごろチェックインを申し出ました。部屋はまだ準備中だったものの、受付の人は周辺の観光地や歩き方を英語で案内してくれます。宿でもらった地図には旧市街から西湖、ロンビエン橋まで載っていて、さっき歩いた場所と、このあと行く場所を見比べられました。
部屋の鍵を受け取るまでの手順は少し独特で、受付から渡された鍵を部屋の前にいた従業員へ渡し、室内のキーカードを受け取って入りました。部屋には窓がありませんでしたが、清潔で過ごしやすく、前夜のドミトリーから一転して一息つけます。少し休んだら、今度は宿の周りを見に外へ出ました。
ロンビエン橋は、鉄道だけの橋ではなかった
まず向かったのは、すぐ近くのロンビエン駅とロンビエン橋。ここは私にとって、この日の一番面白い場所でした。橋の上を鉄道が通るだけでなく、その脇をバイクが走り、下では車とバイクが交差点を行き交っています。鉄道を見に来たつもりが、上下の交通をまとめて眺めることになりました。

駅の近くから見下ろした交差点も、車線や方向を追うだけでは把握しきれないほどの動きがあります。橋は紅河を越えて対岸へ続き、その入口に旧市街側の交通が吸い込まれていくようでした。

橋には少しだけ入り、鉄骨を間近で見ました。歩くすぐ横をバイクが通るので、写真だけで見るよりずっと落ち着きません。一方で、古い鋼材の向こうに日常の通行が絶えないのが強く印象に残ります。列車が通るのも見ましたが、私が見たときはゆっくり進んでいました。橋の向こうまで渡り切ったわけではありません。

ドンスアン市場の三階建てと、その外側
橋の周辺を見た後は、旧市街の北側にあるドンスアン市場へ。計画書に書いていた「市場を見たい」をここで実行しました。屋台が道路に並ぶだけの場所かと思っていたら、中心は三階建ての大きな建物。吹き抜けを囲むように売り場があり、階段やエスカレーターで上へ行けます。衣類、雑貨、玩具などがぎっしりで、歩くのにも少し気を使いました。
生鮮食品はまた違う、半屋外の売り場にまとまっていました。魚、野菜のほかに亀も見かけ、同じ市場でも扱うものと空気が変わります。市場の建物だけを見て帰ったら、この違いには気づかなかったかもしれません。宿への帰り道では足元にロープでつながれた子猫がいて、うっかり近づきすぎそうになり立ち止まりました。大通りと路地のどちらでも、目を離せない街です。
Grabでカエル鍋を頼んだら、鍋が要った
夜は宿からGrabアプリのフードデリバリーで食事を注文しました。配車ではなく、料理の配達機能を使った場面です。旅行前の計画書に「カエルを食べる」と書いていたので、アプリに出てきたカエル鍋を選択。完成した鍋料理が届くつもりで待っていました。
ところが届いたのは、そのまま食べる鍋料理ではなく、自分で調理して仕上げるための汁や野菜、カエルなどの一式。宿の部屋に鍋を作る道具はありません。カエルの一部は火が通っているように見えたので少しだけ味見しましたが、結局食事としては続けられず、残りをフロントで処分してもらいました。せっかくカエルに挑戦するつもりが、注文したのは実質「調理セット」だったわけです。
完成品かどうかを見誤った結果、当時の記録では約1,200円分をほとんど食べられませんでした。旅先の料理名が分かっただけで安心せず、調理済みで届くのか、道具が必要なのかまで確認すべきだったと反省。この夜の失敗は、翌朝のバスで少し気分が悪くなったときにも思い出すことになります。ただし原因がカエルだったとは断定できません。
まとめ
官庁街から西湖へ出ると街が開け、ロンビエンに着くと鉄道と道路、市場と路地が一気に重なって見えました。宿の人にも助けられ、橋を少し歩いて市場をのぞいた夕方までは順調。夜のカエル鍋だけは、計画書の「食べてみる」を達成したとは言いにくい結果です。それも含めて、ガイドブックの名所だけを回るのでは見えなかったハノイの一日でした。
この日見た売り場や交通、宿、配達の様子は2026年3月の私の体験です。現在の営業、通行や注文条件は現地の案内を確認してください。ロンビエン橋とドンスアン市場については、ベトナム観光総局の散策案内、市場の概要は同局の市場案内も参照できます。


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